禁煙外来の流れ
一般的なクリニックでの受診スケジュールです。
クリニックによっては、一律2週間ごとに受診してもらうというところがあるようですが、基本は図のとおりです。
禁煙外来【初回診察】
初回診察ではまず、禁煙プログラムが健康保険等の適用で受診できるかのチェックが行われます。
問診で条件を満たせば保険の適用で受診することができ、そのまま治療に入ります。
条件など詳しくは禁煙外来を受診する前にで紹介しています。
治療の内容は、まず一酸化炭素濃度の測定を行い現時点での自身のスモーカーレベルを認識します。
一酸化炭素濃度の単位は「ppm(100万分の)」で、8〜34ppmがライトスモーカーからヘビースモーカー、35ppm以上で超ヘビースモーカーです。
0〜7ppmがノンスモーカーになり、この値を目指すことになります。
医師より禁煙プログラムとチャンピックスの説明を受け、チャンピックスのスターターセットが処方されます。
チャンピックスのスターターセットには2週間分のチャンピックスが入っており、包装に表示されている指示通りに服用します。
はじめの1週間はチャンピックスを服用しながら喫煙しても構いません。
禁煙を開始するのは2週間目(すなわち8日目)からです。
もちろん、吸いたいと思わなくなればその時点から禁煙しても構いませんが、8日目からは必ず禁煙しなくてはなりません。
大体の方は、チャンピックスを服用し始めると、タバコを吸ってもおいしいと感じなくなります。
例えるならば、風邪をひいていて喉が痛み鼻が詰まっているときに無理にタバコを吸っているときのような何とも満足感のない喫煙になります。
禁煙外来【2回目の診察】
初回診察から2週間後の診察です。
一酸化炭素濃度を測定しますが、早い人で7ppm以下とノンスモーカーレベルになっています。そうでない人でも初回測定値より半分以下の数値になっているのが一般的です。
医師から禁煙状況のヒアリングやアドバイス等を受け、チャンピックスを2週間分処方されます。
禁煙外来【3回目の診察】
2回目の診察から2週間後の診察です。
一酸化炭素濃度を測定しますが、禁煙開始からこの日まで禁煙が続いていれば0ppmか限りなくそれに近い数値が出るはずです。
このころになると、まわりで吸っているタバコの煙が気になり始め不快感を感じます。
医師から禁煙状況のヒアリングやアドバイス等を受け、チャンピックスを1ヶ月分処方されます。
禁煙外来【4回目の診察】
3回目の診察から1ヶ月後の診察です。
もうタバコという存在を忘れてしまっており、タバコを吸いたいという感情はほとんど湧いてこないと思います。
一酸化炭素濃度を測定しますが、禁煙開始からこの日まで禁煙が続いていれば0ppmか限りなくそれに近い数値が出るはずです。
医師から禁煙状況のヒアリングやアドバイス等を受け、チャンピックスを1ヶ月分処方されます。
禁煙外来【最終診察】
4回目の診察から1ヶ月後の診察で禁煙プログラムの最終診察です。
一酸化炭素濃度を測定しますが、禁煙開始からこの日まで禁煙が続いていれば0ppmか限りなくそれに近い数値が出るはずです。
最終診察では、医師による禁煙状況のヒアリングやアドバイス等のみでチャンピックスの処方はありません。